我が家では、ネザーランドドワーフのオスを飼っています。
思春期を迎えてから、問題行動が増えたため、先日、お迎えした当初は考えていなかった「去勢手術」に踏み切りました。
今回は、去勢手術に至るまでの性格や問題行動の変化と、去勢手術までの流れ、手術の効果や術後の様子などについてまとめました。
うさぎの問題行動に悩まされている、または去勢手術を検討されているどなたかの参考になりましたら幸いです。
目次
仔うさぎの時は穏やかで人懐っこく我慢強いオスでした

まず、私達家族がネザーランドドワーフをお迎えするにあたり、オスを選んだのには、こんな理由があります☟
そして、ルビーは、お迎えした当日から、ケージの中で目をつむって寝るという、とてもマイペースな仔うさぎでした☟
それから、思春期を迎えるまでは、しつこい娘に耐え忍ぶ、とても我慢強いうさぎでした☟
リビングで放し飼いしていた時期もありました☟
しかし、リビングで放し飼いにしたのと同時期に思春期(生後3~4ヵ月あたり)を迎えました。
そのころから、問題行動が出始め、それは、だんだんとひどくなっていきました。
うさぎ(ネザーランドドワーフ)が思春期を迎えてからの問題行動と性格の変化

オスうさぎの噛み癖!思春期を迎えてから次第に攻撃性が強くなりました
まず最初に気になり始めたのは、人間のオスに対する噛みつきでした。
私や娘、私の母には全く噛みつくことはありませんでした。
しかし、夫や私の父に対して、足や手に噛みつくようになりました。
最初はそれほど気にしていませんでした。
しかし、次第に、噛みつき方や、攻撃性がひどくなっていくのがわかりました。
しばらくすると、私に対してもひどく噛みついたことがあったため、一旦リビングに解放するのをやめました☟
そして、ついに、どんなにしつこくされても決しても噛むことがなかった娘にも、噛みつきました☟
私達家族は、あんなに我慢強かったルビーが、凶暴化してしまったことに、戸惑いました。
しかし、最初から凶暴な性格というわけではなかったため、仔ウサギから成熟した大人うさぎになる過程での様々な変化に、ルビーが対応しきれていないのではないかと考えるようになりました。
自分にもわからない苛立ちやストレスが、噛みつくという問題行動として表面化した可能性はあります。
決して性格が豹変したのではないと、思いました。
思春期を迎えて縄張り意識が強くなりました【スプレー、糞まき散らし】
思春期(生後3~4ヵ月)を迎えると、スプレー行為(おしっこを飛ばす)や、糞のまき散らしといった問題行動にも日を追うごとに悩まされるようになりました。
まず、リビングで放し飼いをする前は、サークルの中で一日の大半を過ごしていました。
仔ウサギの時からずっとですが、自分の縄張り(サークル内)で、おしっこ、ウンチをするという縄張りの主張が見られました。
これは、後々気づいたのですが、縄張り意識が強いことのあらわれだったのだと思います。
ケージの中では、おしっこは100%、糞に関しても、ほぼトイレにしていたからです☟
生後4ヵ月のときに、リビングで放し飼いをするようになると、今度はキッチンとリビングのソファーを縄張りとするようになりました☟
日を追うごとに、キッチンでのスプレーが激しくなってきました。
そして、夫への噛みつき(特に足を狙って追いかけていました)もひどくなりました。
夫がキッチンに立っていることを見計らって、よく攻撃に行くようになりました。
そのため、キッチンに入れないよう、ベビーゲートを設けました☟
縄張りであったキッチンへ入れないストレスもあったのか、また成長の過程でのことなのか定かではありませんが、ソファーでの糞のまき散らしがどんどんひどくなりました。
ある日、ソファーの糞を片付けようと、ミニほうきとちり取りを持った瞬間、ガブッと噛みつかれました☟
手を跳ね除けたところ、しばらく噛みついたまま私の手から離れませんでした。
危険を感じたため、再びサークルを設置し、行動範囲を制限しました。
そして、娘が噛まれたのを機に、それまでは検討していなかった去勢手術をすることを決意しました。
手術が100%成功するとは限らないことは承知していましたので、家族みんなで話し合った結果の判断でした。
うさぎの去勢手術を受ける時期は?流れと処置費用

うさぎの去勢手術 受けられる時期 最適な年齢は何歳?
去勢手術を決意してすぐに、以前かかったことのある動物病院に電話をしました☟
お電話をしたときには、ルビーはまだ生後5ヵ月でした。
ネット検索で、去勢手術については調べ上げていたため、生後6ヵ月(半年)を待ってからということは承知していました。
やはり、かかりつけ医も、6ヵ月に入ってからにしましょう、とのことでした。
そのお電話で、去勢手術の予約をしました。
問題行動の改善を求められる場合、去勢手術は生後6ヵ月~遅くても3歳を目途に受けられたほうがよいそうです。
例えば、スプレー行為が激しい個体の場合、長い期間放っておくと、それ自体がクセになってしまい、去勢手術後も効果は得られない場合(スプレー行為がおさまらない)があるそうです。
しかし、去勢手術により、スプレー行為は95%おさまる、と断言されている獣医さんもいらっしゃいます。
縄張り主張が強い、噛む、などの問題行動も、生殖機能を有しているからこその問題行動と捉えれば、できるだけ早い段階の、体調が優れている時期を選んで、去勢手術をするかどかを検討されるのが良いのではないでしょうか。
うさぎの去勢手術当日までの流れとかかった費用
去勢手術は、ルビーが生後6ヵ月と5日目に行いました。
手術前に、一度検査を必要とする動物病院もあるそうです。
ルビーの場合、事前検査はありませんでした。
どちらにしても、事前に、去勢手術を受けられる動物病院に電話をし、予約をします☟
去勢手術前日の様子です☟
去勢手術当日の様子と、かかった費用です☟
うさぎの去勢手術後の様子 問題行動や性格は変わる?

問題行動への効果を期待されて去勢手術を受ける場合、一番気にかかるのは、その後の変化や、問題行動がおさまるのか?という点だと思います。
以下は、手術後の様子や、どの問題行動がどう変化したのかという記録です。
うさぎの去勢手術後の変化
去勢手術の次の日の様子☟
去勢手術3日後の様子☟
去勢手術4日後の様子☟
去勢手術7日後(1週間後)の様子☟
去勢手術10日後の様子☟
うさぎの問題行動は去勢手術でおさまる?
去勢手術は、して良かった、正解だったと思っています。
スプレー行為に関しましては、手術後、2度しかしていません。
手術前はひどかった、サークル内での糞のまき散らしは、おさまりました。
糞のまき散らしがどの程度おさまったかというと、以前はサークル内に数えきれない程の糞をしていました。
それが、現在では、1日の大半をサークル内で過ごしているにも関わらず、落ちていても数粒になりました。
リビングで部屋んぽ中のウンチにつきましても、完璧と言えるほど、なくなりました。
噛みつきですが、これも手術後はなくなりました。
噛みつこう!という姿勢も見られません。
以前はしつこくすると噛まれるのでは?と、ハラハラしてみていましたが、今では、娘がルビーと遊んでいても、安心していられるようになりました。
また、私がグルーミングする際にも、手を噛もうとしたり、やめてほしい時にはスプレーをしてきましたが、それもなくなりました。
攻撃性は手術してから、見られなくなりました。
まとめ

個体差がありますので、全てのうさぎさんにおすすめです!とは言えませんが、ルビーには、幸い、去勢手術は合っていました。
手術を受けることでのデメリット(失敗もある)ということを含め、飼い主さんの判断で、ご検討いただければと思います。
去勢手術はかわいそう!人間の(飼い主の)エゴだ!と、最初は思っていました。
私は以前、オスの犬を飼っていたことがあります。
その時は、去勢手術はしませんでした。
精巣の病気にもかかることはなく、14歳まで生きました。
しかし、ルビーの去勢手術を経験してみて、犬にもしてあげたら良かったと、今更ながら後悔しています。
年老いてもなお、毎日マウンティングをしていましたし、生殖機能を有したまま、それが報われないというのは、辛かっただろうと思うのです。
うさぎのマウティングは、数年経てばしなくなることがあるのだそうです。(ルビーは一度もしませんでした)
また、攻撃性も、待っていれば、だんだんとおさまってくるようです。
そうは言っても、うさぎの寿命は短いです。
お互いにこのまま我慢しながら、ストレスを抱えながら数年を過ごすのなら、去勢手術をして、仲良くなれるチャンスを広げたい、楽しく過ごしたという日々が増えることを選択したい、と思いました。
どちらにしても、ただの人間の都合かもしれませんが・・・
ルビーの問題行動や、去勢手術について調べた際に、求めている情報になかなか行き当たらなかったため、今回ルビーの事例をまとめました。
私達の経験が、少しでも、どなたかのお役に立てましたら幸いです。
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