「ウサギ学 隠れることと逃げることの生物学」という書籍を読みました。
簡単に内容と感想をまとめます。
どなたかの参考になりましたら幸いです。
本の情報
ウサギ学 隠れることと逃げることの生物学
【著】山田 文雄
【出版社】 東京大学出版会
【ページ数】270
「ウサギ学」内容と感想
山田文雄氏は独立行政法人森林総合研究所特任研究員でもあります。
この本は、40年にわたりウサギ研究に取り組んできた研究者による集大成です。
【主要目次】
第1章 ウサギと人間――古くからのつきあい
捕らえる――狩猟/食べる――食糧/飼いならす――家畜化/まとう――毛皮/そこなう――被害/知る――文化史
第2章 ウサギ学概論――分類・分布・進化
分類と分布/生物学的特徴/起源と系統/日本のウサギ/ウサギ科――穴居性から走行性へ
第3章 ノウサギ――走ることへの適応
固有種ニホンノウサギ/白変化する体毛/効率よい繁殖方法/成長と発育/食害問題と採食生態/生態系のなかのノウサギの役割/ノウサギの生息数減少と希少種問題
第4章 アナウサギ――穴居生活への適応と侵略的外来種問題
起源と原産地/侵略的外来種アナウサギの現状/野生化アナウサギの影響と対策――石川県七ツ島大島の事例/侵略的外来種としての対策――海外の事例
第5章 アマミノクロウサギ――日本の特別天然記念物
奄美大島と徳之島/発見史/外部形態と分子系統/生活史/分布や生息数の変化と減少要因/絶滅危惧種を保全する意味/保護対策の取り組みと課題
第6章 ウサギ学のこれから――保全生物学の視点
研究の現状と今後の課題/研究者の交流/希少種の保全/これからのウサギ学
ペットとしての「ウサギ」ではなく、野生のウサギを扱った書です。
食糧としてのうさぎにも触れられており、料理方法なども載っています。
うさ飼いさんには、残酷な情報かもしれません。
繁殖方法や、俳糞行動などのページは、とても興味深く読み進めました。
うさぎの飼い方・しつけの他意外に、広くウサギについて学ばれたい方にはおすすめの書籍です。
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